痛みの外来

トリガー注射

 当院ではトリガーポイント注射を行っています。

 トリガーポイントとは、ある一定の圧力をかけることにより、局所的な刺激性のある症状を引き起こす部位を特定します。すなわち、トリガーポイントは痛みの引き金になる点で、人体の中ではとりわけ筋・筋膜での発生率が高くなっています。東洋医学のツボとよく一致すると言われています

【トリガー注射の適応】

  頸部、肩こり、肩の痛み、腰の痛み、臀部の痛みに効果が期待できます。

 ただし、これらの痛みの原因には、トリガー注射の適応とならない方もいらっしゃいます。その場合は専門病院で、きちんと検査したうえで治療を行ってください。

 ですから、当院で行うトリガー注射は、整形外科など他院で治療を受けていたが、あまり改善効果が得られない。加齢に伴う慢性の痛みが持続している。内科受診のついでに、トリガー注射を受けるなどが想定されます。

具体的なトリガー注射のやり方

 肩こりであれば肩の圧痛店を、腰であれな腰の圧痛点を押しながら探っていきます。だいたいいわゆるツボは決まっているので、患者さんが痛みや鈍い痛みを感じる部位をトリガーポイントとして、そこに局所麻酔薬を注入します。

細い針を用いますので、刺入痛はあまりないと思います。

局所麻酔薬の使用量は、頭部・後頚部では一カ所につき0.5-1.0mL、肩甲部では1.0-2.0mL、腰部では1.0-2.5mL、そのほかの箇所は0.5-1.0mLです。

なお以前に局所麻酔薬でアレルギー症状の既往のある方(歯科の麻酔薬注射で気分が悪くなった)は行えませんので、事前にお伝えください

注射後にの入浴は普通に行えます。

トリガー注射の効果時間

 局所麻酔薬の持続時間は人によっても異なりますが、1~2時間程度とされいます。それでは効果時間が短すぎると思われる方もいると思われますが、トリガー注射の意味は一度「痛みの悪循環」を遮断してあげることにあります。

 痛みを感じると交感神経が収縮し、筋肉の緊張を起こします。結果的に血液の流れが悪くなり、酸素・栄養不足を起こし、さらなる痛みに繋がっていくのです。これをいったん断ち切れば、痛みから開放される時間が長くなります。

費用

 保険診療となります。トリガーポイント注射の保険点数は80点(800円)となります。3割負担の方では、自己負担額は240円です(その他、診察費、薬剤費がかかります)。 また、慢性疼痛管理料(130点)が算定されます。

スーパーライザーPX

 当院では慢性疼痛の方にはスーパーライザーPXによる治療もお勧めしております。この機械は光の中で最も生体深達性の高い波長帯の近赤外線(0.6μm~1.6μm)を高出力でスポット状に照射できる光線治療器です。

スーパーライザーPXはパルス照射のため、心地よい温熱感以上に皮膚温度が上昇する心配がありません。

星状神経節への光線照射法

痛みの治療法として、ペインクリニックでは星状神経療法が施行されてきました。その星状神経節ブロック療法は、疼痛以外に様々な病気に有効とされています。

適応症

頭痛、肩こり、めまい、耳鳴り、肩・腰・膝などの関節痛、手足の血行障害、顔面神経麻痺、各種疾患の疼痛、自律神経失調症、更年期障害、不眠症、冷え性、便秘、皮膚潰瘍、帯状疱疹、湿疹など

治療方法

首・肩・腰など痛みのあるところの神経に、10分間程度照射します。

保険診療

適応となる疾患名があり、また、それに対して診察、トリガー注射、消炎鎮痛剤などが処方されてれば保険診療となります。

自由診療

もしも上記に該当しない場合は、保険診療の適正化のため自由診療(自費)となりますので、何卒ご理解ください。

    初回のみ診察料 2,200円(税込み)

    1セット:2門照射 2,200円(税込み)

肩甲挙筋&菱形筋に照射中

星状神経節&烏口腕筋に照射中

こちらからもご確認ください(slpx.pdf (infomity.net)。