プラセンタ

プラセンタ注射

 女性に人気のプラセンタ注射ですが、最近では男性も打つ方が増えています。いったい、どのような効果があるのでしょうか?

【プラセンタの効果について】

 プラセンタとは、胎盤のことをいいます。胎盤は子宮の中の赤ちゃんのへその緒と繋がっており、酸素や栄養を送る重要な役割を担っています。そのプラセンタには、各種成長因子、アミノ酸、ミネラル、タンパク質、酵素などが含まれており、体内の血流改善作用,復調作用、アンチエイジング効果などがあります。

 具体的には、                              

・更年期に伴ったほてりや多汗、イライラ、動悸、肩こり、頭痛など

・肝機能を回復させる作用

・ニキビやシミ、しわの改善、肌荒れ

・不安神経症、うつ病、パニック障害などの精神症状を安定化させる

・白髪の減少

・肩こり、関節痛、手足のしびれ、こわばり

・疲れやすい、倦怠感

・抗アレルギー作用、抗炎症作用、抗酸化作用、免疫賦活作用

などの効果が期待できます。このような多様な効果が期待できるプラセンタですが、残念ながらすべての症状、疾患に効果があるわけではありません。例えば、発毛効果はあまり期待できません(笑)。しかし、改善したという方もいますので、試してみる価値はあるかもしれません。

【プラセンタに関するQ and A】

Q1.プラセンタは人の胎盤から作られるのでしょうか?

A2.人の胎盤から作ります。もちろん作る前には提供者のスクリーニングと厳重な検査を行い、滅菌によるウイルス不活性化処理を施したものが原料となります。注射剤ではなく、内服、外用と用いられるプラセンタは、馬や豚の胎盤が原料であることもあります。


Q2.プラセンタを打てない人はいますか?副作用はありますか?

A2.大きな副作用のない薬剤ですので、ほとんどの方が接種可能です。ただし、まだ未知のウィルス等が混入されいる可能性もゼロではありませんので、厚労省からはプラセンタ注射を打った方については献血に行かないことを求められています(事前に同意書を頂きます)。また副作用についてですが、まれに注射部位の発赤、過敏症、アレルギーやショックを起こすこともあり得ます。

Q3.プラセンタ注射は保険適応があるのでしょうか?

A3.実は日本で使用されるプラセンタ製剤には2種類があります。メルスモンとラエンネックです。メルスモンの場合、現行で年齢45歳~59歳の女性で更年期障害(乳汁分泌不全)という診断がつけば、保険診療となります。この場合、初診の際に診察と血液検査を行う必要があり、また投与量も1回1アンプルの制限があります。その他の場合は自由診療(自費)となり、健康保険は適応になりません。

※ラエンネックにつきましても、「慢性肝疾患における肝機能の改善」という効能・効果があり、保険適応となる場合があります。詳しくは医師にご相談ください。

A4.1回に打つプラセンタの量は多い方が効果が出やすいのでしょうか?

Q4.一般的には、1回に2,3アンプル注射するのが良いとされています。理由としては、それ以上打っても、体内に存在するプラセンタ受容体がもうすでにプラセンタによって占拠されており、効果の上乗せが期待できないからです。

A5.ニンニク注射やビタミンC注射と一緒に打つことは可能ですか?

Q6.全く問題ありません。むしろ、相加・相乗作用が期待できます。

【費用】

保険適用の場合

【更年期障害と診断された45~59歳までの女性】

通常の保険診療となります。初回は診察と血液検査を行います。

 初回:2500円程度 2回目以降:500円程度

※製剤はメルスモンのみが対象となります。初めのうちは毎日あるいは隔日での接種をお勧めいたします。その後は症状の改善の程度を見ながら、回数を減らしていくことも可能です。また、静注は不可で、皮下注射のみの接種となります。

保険適応外(自費)の場合

【女性・男性問わず、対象制限はありません】

初診料、再診料は掛かりません。税込み価格で表示しています。

 ラエンネック/メルスモン 1アンプル:1,400円(税込み)

 ラエンネック/メルスモン 2アンプル:2,000円(税込み)

 ラエンネック/メルスモン 3アンプル:2,500円(税込み)

※回数の制限はありません。週2,3回、週1回、月1回など、体調や改善の程度を見ながら、調節してください。

HP用 プラセンタ比較表